大変優秀なWealthNaviですが、もし、これを自分で再現できたら手数料分を自分の利益へ回せますよね?私にもできるか実際にポートフォーリオの設計をしてみます。
WealthNaviポートフォーリオ自分で再現する理由
優秀なロボアドバイザーですが、やっぱり、デメリットも存在してしまいます。
手数料が年1.1%かかる
これはライフスタイルや、投資に関する知識や経験などで考え方は様々だと思います。
しかし、年間手数料が1.1%かかるのは事実です。
具体的に、この1.1%がどのくらい影響するのか福利運用を比較してみます。
わかりやすいように、1.1%は1%に置き換え、100万円を元本とし、積立無しで20年運用したシュミレーションにします。
年数 | 利回り5% | 利回り4% |
0 | 1,000,000 | 1,000,000 |
1 | 1,051,162 | 1,040,742 |
5 | 1,283,359 | 1,220,997 |
10 | 1,647,009 | 1,490,833 |
15 | 2,113,704 | 1,820,302 |
20 | 2,712,640 | 2,222,582 |
20年運用して1%の差は 2,712,640ー2,222,582=490,058
おおよそ49万円の差がありました。
複利効果あなどるなかれ、1%って長期投資にはインパクト大ですね。
実際に私の運用実績における手数料は以下のとおりです。
4年3ヶ月の運用で約5.2万円ですので、そこそこ大きな金額と言えると思います。ただし、分配金はそれ以上ありますので、良しとするのもアリだと思います。
積立NISAを始める
そして、私はまだNISA制度を活用していません。これは勿体無い運用すぎる!ということで、以下が自己再現したい理由となります。
●運用コスト(手数料が年1.1%)を削減する
●積立NISA枠を活用する
NISAに関する記事はこちらに記載しています。
ポートフォーリオの設計
ポートフォーリオをの配分を確認する
WealthNaviのポートフォーリオはリスク許容度によって配分が変わります。
5段階に分かれており以下の通りです。
私の場合はリスク許容度が5で設定しているので、一番右側になります。
ポートフォーリオを再現する
前提として、SBI証券で取扱のある商品で選んでいます。以下のように置き換えてみました。
WealthNavi (ETF) | 自分で再現(投資信託) | 積立NISA | NISA | 積立 | ||
米国株:VTI | 37% | SBI-SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(経費率:0.13%) | 90% | ○ | ️× | ○ |
日欧株:VEA | 34% | |||||
新興国株:VWO | 14% | |||||
不動産:IYR | 5% | |||||
米国債権:AGG | 5% | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(経費率:0.15%) |
5% | × | ○ | ○ |
金:GLD | 5% | 三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(経費率0.28%) | 5% | × | ○ | ○ |
経費率は0.56%と抑えられています。
ただ、「積立NISA対応」なのはSBI-SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドだけです。ですが、2024年からはNISA制度が変わるため、積立NISAとNISAが一本化されます。今後を見据えて置き換えてみましたが、2024年以降の新制度になったらあらためて検討してみるのも良いかなと思います。再現したそれぞれを説明します。
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドは、「VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)」を投資対象とするインデックスファンドです。低コストで全世界の株式に分散投資できるファンドです。全世界の株式市場の動きを捉えることをめざすFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 1に連動する投資成果を目標として運用されており、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI) 2と比較して、構成銘柄に小型株が含まれていることが特徴です。その分、高い分散効果が期待できます。これ1つで、WealthNaviの米国株(VTI)日欧株(VEA)新興国株(VWO)不動産(IYR)の4つを再現できそうです。
ファンドの仕組み
ファミリーファンド方式という方式で運用されています。ファミリーファンド方式とは、投資信託(ベビーファンド)の資金をまとめてマザーファンドと呼ばれる投資信託に投資し、実質的な運用をマザーファンドで行う仕組みです。
特徴やメリット
米国ETFである「VT」への投資は、まとまった資金が必要となる上、分配金を再投資する手間が必要です。また、積立NISAで投資できないというデメリットがあります。
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドは、
・少額(100円)から購入可能
・分配金の再投資がファンド内で行われる
・積立NISAで運用できる
という特徴とメリットがあります。
購入時の手数料が無料で、信託報酬も0.1338%と、経費率から見てもかなり優秀だと思います。
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は、「外国債券インデックスマザーファンド」を通じて、主として日本を除く世界主要国の公社債に投資を行います。FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース) 3をベンチマークとし、同指数と連動する投資成果をめざして運用を行います。対象インデックスとの連動を維持するため、先物取引4等を利用し公社債の実質投資比率が100%を超える場合があります。原則として、為替ヘッジ 5は行ないません。
ファンドの仕組み
ファミリーファンド方式で運用されています。
特徴やメリット
三菱UFJ国際投信が運用している外国債券型の投資信託。購入時の手数料が無料で、運信託報酬は0.1512%となります。
・少額(100円)から購入可能
・分配金の再投資がファンド内で行われる
・運用管理費用は0.1512%
※積立NISAでの買い付けはできません。
三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン
「三井住友TAM – SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)」は、LBMA金価格(円ヘッジベース)連動するように作られたインデックスファンドです。為替ヘッジ 6をするタイプです。
特徴やメリット
三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用しているインデックス型の投資信託です。購入時の手数料が無料で、運信託報酬は0.275%となります。
・少額(100円)から購入可能
・運用管理費用は0.275%
※積立NISAでの買い付けはできません。
自己再現の方針
自己再現の結果、積立NISAを利用できるのは、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドのみなので、2023年は、こちらを毎月3万円づつ投資してみたいと思います。
2024年以降、新しいNISA制度が始まるタイミングに合わせて、また投資方法を検討しようと思います。